私の自慢の父の話です。

父はかなり激務で平日は会社に泊まり、土日に帰ってくるような生活をしていました。

優しくて格好いい父が大好きで、珍しく土曜日のお昼に父が帰れると連絡があったので、私と母はごちそうを作ろうと、近くの漁協へ買い物に出かけていました。

ここからは父と警察から母が聞いた話ですが、その日父は私達と入れ違いで帰宅し、裏庭の畑でお昼に飲もうとコーヒー豆を炒っていたらしいんです。

物音がしたので私達が帰ったのだと思い、裏門から家に入り物音がする応接間へ向かったところ…

ナイフやバット、家に飾ってあった日本刀を持った3人組が!

父は逃げればいいのにこれは倒さないと殺されると動転し、一番近かった泥棒に向かってテレビを投げて金的を蹴り上げ、もう一人にバットで背中を殴られるも、同じく金的を蹴り上げて排除。

残った一人は父のコレクションしていたデミタスカップや、ティーカップを投げつけてきました。その中に、私が陶芸教室で作り父の日に贈ったマグカップを発見して、父は怒り心頭!

思いっきり泥棒に向いタックルを決め、窓を破って泥棒もろとも庭に落ちてきたらしいです…

犯人はというと、タックルをくらった奴は肋骨骨折、数十針を縫う裂傷、もう一人は片方のタマが潰れ、さらにもう一人は骨折。

当然、父も無傷というわけにはいかず、骨折、裂傷、ナイフの切り傷、打撲等々ボロボロになりました。

すごいとは思いますが、怖いので大人しく逃げてほしいです。