死体、それもかなりヤバいのを見てしまったのが、私の人生最大の修羅場です。もう10年以上前のことになります。場所は旦那の実家。

義父は、若い頃から車やバイクをはじめ機械類が大好きで、自宅横のガレージは、車は4台、バイクは6台、何故か建設機械まで仕舞い込んでいるような人でした。ガレージの中で大半の作業が出来る上に、板金塗装も出来るレベル。


私たちは結婚したばかりだったんですが、アパートの駐車場でマイカーをぶつけてしまい、義父が「任せろ」と、土日だけの2週間で綺麗に修理をしてくれました。

ついでに車検の期限が来ていたので車検整備もやってくれていて、久しぶりに旦那と2人でドライブでも行こうという話になり義実家へ。

そしてガレージへ続く鉄製の扉を開けたら、両足が千切れた血まみれの遺体が!

夫婦で悲鳴をあげて、すぐに警察に電話。私たちがガクブルで震えている中、現場検証がはじまりました。

警察によると、死体はどうやら泥棒で、塗装をする部屋の裏口を壊してガレージに入り込み、中を物色中、何かの弾みで車ごと持ち上げてるジャッキの、×状になった部分に両足をはさまれ切断されたらしいです。

右足は太もも近辺から、左足は脛の下あたりからザックリ。泥棒は左足だけを持って逃げようとしたけれど、出血多量で、10mほど進んで息絶えたのではないか、と。因みに、目を剥いていてもの凄い形相でした。

第一発見者の私たち夫婦は、その後数年は肉類を食べられませんでした。

おまけに、国籍の違う人だったらしく、暫く後に、義実家には変なのが湧いて、謝罪だ賠償だとか言われて大変だったんだとか。

しかも、一人や二人ではなく、
「あいつとは無二の親友だった」
「あいつとは兄弟同然だった」
「結婚を約束してた」とか言う奴らが、男女問わず押しかけてきたそうです。

義父も最初の頃は相手してたらしいのですが、旦那と私が1年半の海外勤務に出た後に状況を聞いてみると、「面倒くさいからぶっ飛ばしたら、何日かしてガレージのシャッターが燃えた」というではないですか…

あんなことは、もう二度とごめんです。