小6の頃の担任が、ちょっとアレな人だった。

「この人の欠点を書きなさい」

とクラスメイト全員の名前が書かれたプリントを渡して書くことを強要したり、学級会を失敗をした生徒一人の糾弾会にしたり。

「自分の欠点や失敗をきちんと認識し、正しい大人になるため」という名目で、今だったら親が学校に乗り込むようなことをやらせていた。


六年生になると反抗心も芽生えてくる時期で、クラスのみんなは「絶対あの先生はおかしい」と言い合ってはいたものの、具体的に抵抗する術は見いだせずにいた。親に言うとか、校長や学年主任に言うとかは思いつかなかった。

ある時またその先生が「このクラスで不要だと思う人の名前を書きなさい」と紙を配った。

全員が先生の名前を書いた。もちろん最初は示し合わせたわけではなかったけど、お互いになんとなく目配せしあって一致団結した感じ。

先生はブチ切れて「このような最低のクラスとは思わなかった」と大声を上げ、職員室でも騒いだらしく、それが主任や校長の耳に入り、くわえて先生は全員の父兄に電話をかけて子供を罵ったためにさらに大事に。

その後のことは親に教えてもらえなかったけど、騒ぎの翌週からは副担任の先生が担任になり、担任の先生は急に別の学校に行くことになったと知らされた。

今でも時々その時のクラスメイトと会うことがある時に「あの先生の行動はいまだに謎だよね」と話すことがある。