去年の某同人即売会イベントでの話です。

同じジャンルで活動しているサイトの管理人3人(私・A・B)で、イベントへ行くことになりました。Aとはサイトを通してだけの付き合いで、リアルで会ったことはなかったんですが、同ジャンルということで話も合うし、楽しみにしていました。

しかし、出鼻をくじくように待ち合わせ時間にAが遅刻。やっと来たと思ったら開口一番、
「なんで朝に電話入れてくれないの?朝起きられなくてすごく困ったんだから」

まだ開場には間に合う時間だったし、一言謝ってくれればいいかなと思っていましたが、予想外の台詞に私とBは思わず顔を見合わせ、ポカーンとしてしまいました。

微妙な空気になったものの、Aはまったく気にも留めず、「○○さん(Aが好きなサークル)への差し入れを買いに行きたい」と言い出しました。

当日に差し入れを買うという話は事前にもありましたが、Aの遅刻のため、寄り道したら開場に間に合うかどうかが微妙な時間です。私たちは迷いましたが、Aがどうしてもというので、「じゃあ○○へ買いに行こうか」「○○まで行くの?めんどくさーい!大体あそこまで行ったらイベントに間に合わないじゃん」
空気が凍り、Bのこめかみに青筋が浮いているような気がしました。ここで私もキレて分かれてしまえばよかったんですが、イベントを楽しみにしてたため、「駅で買えばいいよ」と場を収めて、急いで会場に向かいました。

開場時間にはギリギリでセーフ。そこからは3人とも別々に行動して、買い物や挨拶に回ったりして楽しい時間を過ごせました。

私はイベントに売り手で参加していた友人Cのスペースで店番をする約束があったので、Cと会って売り子に回りました。

そこにAが現れ、売り子なら私も手伝う、座らせろと要求してきました。AとCの面識はほとんどなく、私は婉曲に断るもののまったく通じず。人のいいCはどうぞどうぞという感じで快く受け入れてしまいました。

スペースにはCが貰った差し入れや、私に用意していた食事があって、良かったらお二人もどうぞ、と言い残して行ったものだから、Aは好き放題。売り子を手伝う素振りすらなく、買ってきた同人誌を読みながらお菓子をボリボリ。

私は腹を立てつつも、なかなか手が空かなくて、Aにやりたい放題やられてしまいました。そうしてイベント終了の時間になり、Cのスペースで片付けを手伝っていたら、ゴミ袋の中からほとんど食べられていないC宛ての差し入れが!

私は「???」な状態。「ちょっと、これどうしたの?」とAに聞いてみたら、その答えがひどい!「食べたけどおいしくなかったから捨てた」「シナモン臭いから無理だった」

要は勝手に手を付けておいて、まずかったから捨てた、ということです。しかもA、CがBを連れて戻ってくるのを見てトイレに逃げやがりました。

私は土下座せんばかりの勢いでCに平謝り。Cはいいよいいよーと許してくれたんですが、Bに話したらBはブチ切れて、戻ってきたAに、「アンタは一人で帰れ!」と一喝。

Aはゴネていましたが、結局ブツブツ言いながら涙目で帰って行きました。

撤収した後は私・B・Cで打ち上げへ。大変な奴を連れてきてすみませんでした、と私とBでおごらせてもらいました。付き合いを続けてくれている寛大なCに感謝です。

しかし、ネット上での付き合いとリアルで会うのとでは、こんなに違うのかとショックを受けた一日でした。

ちなみに次の日Aのサイトに行ったらアクセス禁止にされていたので、こちらもAを禁止にしました。ついでに同じジャンルの人たちには経緯を説明して、Aは誰からも相手にされなくなっているみたいです。