8年前に当時の彼女の家に居候していました。その日は、仕事から帰ってもまだ彼女は居なかったんです。ウトウトと居眠りをしていたらチャイムが鳴りました。

玄関に出て人影に「どちら様ですか?」と聞くと「(彼女の名前)さんに頼まれていた物をお届けにあがりました」と言います。

何かな…と思い、ドアを開けると、いきなりわき腹をナイフで4回刺されました。何だか分らず蹴っ飛ばしてドアを閉めました。心臓バクバクで何が起こったのか分りません。しかも全身血まみれです。

頭の中が真っ白になってしまい、電話をしなければと思いつつ電話を探します。ふとポケットに携帯が有ることに気付き、やっとの思いで救急車を呼びました。

待ってる間、怖くて110番に通報。「知らない奴にわき腹を刺された」救急車は思ったより遅く、20分位かかりました。

先に警察が来ました。「警察ですあけて下さい」ホッとしたのか、緊張の糸が切れたのか、刺された箇所が急に痛み出しました。ドアの鍵を開けると、いたのは警官じゃなくて先ほどの犯人。再度、わき腹をザクザクと刺されてしまい、意識もフェードアウトしました。

目を覚ましたら病院でした。16箇所もわき腹を刺されていいましたが、全部肋骨に当たって臓器に傷は無いとのこと。肋骨は折れたりヒビだらけでしたが、16箇所もアバラに当たったのは軌跡だと医者も家族も喜んでました。

問題は、「犯人は知らない男」とみんなに話したんですが…。実は彼女のお父さん。誰にも言ってないが今でもトラウマです。